ティ・エス シリーズ 正式発売 <3月2日>

ティ・エストゥルーフェイスは、「あきらめていた深い悩みにアプローチ」するのと、「年齢悩みに驚きの手応えを届ける」。
決して「シミ」とか「シワ」の改善をするものではない。

待望の新製品 「TS(ティ・エス)」 シリーズ2種類
表情ライン美容液 ティ・エス トゥルー フェイス ラインズ
目周り美容液 ティ・エス トゥルー フェイス アイズ
http://www.nuskin.com/content/dam/jp/distributor/documents/TS_Flyer.pdf
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ニュースキンの新製品情報より

ニュースキンジャパンは1993年にスキンケア・化粧品ブランドとして日本でスタートし、1999年にはサプリメントのファーマネックス(PHARMANEX)デヴィジョン、2010年からはgenLOCとして体の内と外からサポートする製品群を発売している。
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従来は、世界的に著名な科学者が研究開発したと、いかにもすごそうな説明が必ずついていたのが、実際には顧問団で開発に直接かかわっていないことが明らかになってきた。実際、ニュースキンジャパンの製品カタログに掲載されている研究者は、”アドバイザリーボード”と紹介されていて、開発者ではない。

今回は従来と違って、「世界40ヵ国以上の化粧品メーカーと取引実績がある原料メーカーと共同開発」となっている。今までよく説明に使われた有名な大学や科学者は、どこにも登場しなくなった。
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ニュースキン製品は、今までほとんどOEM会社で作らせたものに自社ブランドのラベル表示したものを売っている。それは、ニュースキンが金融庁へ提出した有価証券報告書(日本語版2012年)に、にキチンと書いてある。

当社は製品の高い品質を維持するため、信頼できて評判がよく、高品質の原材料やサービスを供給すると考えるサプライヤーから原材料を仕入れ、ほとんどすべての当社独自の製品についてかかるメーカーと製造契約を締結している。また、限られた製品については製造も行っている。

製造委託すると、自前で製造設備を持たないので、工場への投資や固定費を需要に応じて変動できるメリットがある。よく知られているのは、アップルのiPhoneは中国の工場で作らせている。OEM自体、何も悪いことではない。

さらに、ニュースキンがOEMの仕入れをしている企業は、単なる製造だけでなく、製品デザインまですべて請け負うODMという仕組みがある。

日本コルマーのODM
http://www.kolmar.co.jp/sales/


 こんなのは実は昔からのことで、今に始まったわけではない。galvanic spaの機器については、シンガポールのWestlake Imports And Export Sg Pvt Ltdと取引がある。genLOCの特許には、イスラエルの原料メーカーIBR-Dormin社の原料を使うことが書かれている。スペインのリポテック社からも原材料の取引がある。あるいはトゥルーフェイス製品について、韓国コルマーと過去の取引実績がある。
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韓国コルマーとの取引実績
(韓国コルマーは日本コルマーが49%出資した子会社)

 だから、なじみのOEM会社に「何か目新しいのはないか?」と聞くと、ODM契約をすれば新しい素材または加工方法で新製品の提案が出てくる。最初から有名な科学者は、製品開発に直接かかわっていない。


 ニュースキンのディストリビューターが他社製品を悪く言う話を聞いたことがあるが、それはとんだ筋違いだ。なにしろ今回ニュースキンがOEM企業との共同開発と言っているのは、今までと路線を変えたのではなく元々のスタイルを実に正しく表現しただけだ。「世界40ヵ国以上の化粧品メーカーと取引実績がある原料メーカー」は、他社とも同じような関係であることは容易に見当がつく。実際、韓国コルマーでは、ニュースキンコリアにも韓国アムウェイにも製品を供給している。だからニュースキン製品だけが圧倒的に優れているなんて、言うほうがおかしい。

May 27, 2013
Korea Kolmar (161890)投資家向けレポート
Korea Kolmar’s technological awareness among global companies is increasing; recently obtained additional orders from Amway, extended global production of Pfizer’s Chapstick, won contracts for CC cream from Loccitane after orders for BB cream, etc.

グローバル企業の間で、韓国コルマーの技術に対する意識が高まっています。ファイザーのリップ用チャップスティックの世界生産拡張と、アムウェイから最近取得した追加の注文に加え、ロクシタンからのBBクリームなどの受注後CCクリームの契約を獲得した。
https://www.boom.com/portfolio/research/Korea/KR_161890_130527.pdf


 製品開発と基礎研究は、別の話しだ。具体的に言えば、フィールドテストで差が出る。基礎研究で配合したものに、成分を安定させたり変質を防ぐ成分は含まれていない。したがって数日にわたって使い続けると、徐々に出荷当初の効果は得られなくなるどころか、腐敗や雑菌の繁殖が進めば人体に害を及ぼすようになる。

 酸化しやすい水溶性成分を、脂質と混ぜるだけでは時間とともに分離してしまう。たとえばマヨネーズの酢と油は、レシチン(卵黄)で、乳化させているから常温でも腐らない。水と油は、界面活性によって乳化する。これを界面活性剤という。だから多くの化粧品には、安定剤や酸化防止剤、界面活性剤は不可欠である。

 ニュースキンが今までのこけおどしの権威主義をやめて、事実に基づいた表示をするよう切り替えたのだから、ディストリビューターは「博士が開発した」とか「ノーベル候補」とか「○○大学と共同研究」などと、根も葉もないオーバートークはやめて、正しい表現に改めなくてはいけない。

※ニュースキンがすべての製品をコルマーへ委託しているとは限らない。有価証券報告書には、数社あると記されている。